プットオプションとコールオプションの売りで優位性が高いのは?

このページでは、プットオプションコールオプション売りでどちらが利益が残るのかということをオプションがスタートしてからの全データで検証して記事にしています。

なので、よく巷で言われるコールオプション売りだと急激に上がることが少ないから勝ちやすいっていうのが本当なのか。また、コールオプションとプットオプションはどちらの方が利益が上がりやすいのか。

 

どちらの優位性が高いのか?この2点を詳しく解説していきます。まずは、コールオプションの方が勝ちやすいというのが本当なのかから見ていきます。

コールオプションの売りは勝ちやすい?

結論からお伝えします。コールオプションとプットオプションの売りは、プットオプションの方が勝率が高いです。これは、利益が残る残らないではなく勝率です。

これは、ATM(アットザマネー)を除くすべての距離で、コールオプションよりもプットオプションの方が勝率が高くなっています。

 

特に、アベノミクス以降の成績は顕著でコールオプションよりも、プットオプションの方が勝率が高いです。もちろん、同じ距離離れて比較していますので、勝率にそれほど大きく開きはありません。

しかし、ATM以外のすべての距離でコールよりもプットの方が勝率が高くなっています。つまり、コール売りだけやっているのを教えてるというのは、勝率が低い手法を教えているということです。

 

もちろん、こういったデータを分析するときは勝率だけを見ても意味はありません。肝心なこととして、利益がどっちの方が残っているのか。どっちの方が優位性が高いのかというところが問題になってきます。

プットとコール利益が残るのは?

コールオプションの売りとプットオプションの売りを比較して、勝率でプットの方が高いというのには私は衝撃が走りました。

なぜなら、プットの方がオプションプレミアムの価格が高くなるので、勝率が高ければ当然プットの方が利益が残るからです。そう考えると、検証するまでもなく利益はプットオプションの方が残ります

 

表にするとこんな感じです。

プットオプションの売り コールオプションの売り
87.4% 勝率 87.0%
33,759,000 総利益 25,257,000
-23,470,000 総損失 -20,356,000
10,289,000 損益 4,901,000
1.44 PF 1.24

これは、どちらも最大の利益を出す距離で比較しています。そこで、プットオプションの売りとコールオプションの売りの違いを出しています。

この表を見てもらえるとわかりますが、一目瞭然です。圧倒的にプットオプションの売りの方が利益が残っています。そりゃあそうですよね、プットオプションの売りの方がプレミアムが高いわけですから。

 

予想通りの結果です。これを見てもコールオプションの優位性が高いと言えますか?しかし、こういう数値を出してもプットの売りは暴落があるから怖いという話をされるでしょう。もちろん、それは間違ってません。

東日本大震災の時は、逆指値の損切りが異常値になって約定して破産に追い込まれたという事実があります。そのため、過去のデータだけではプットのオプションの売りをするのは怖いと思うでしょう。

 

ほとんどの人は、このことを不安視して怖いということを言いますが実は的を得ていません。なぜなら、逆指値で損切り入れてたことが問題なのではなく、逆指値の損切り価格に問題があったからです。

震災の時に、約定せずにすべたったのは損切り値を500円付近に設定していたからです。要は、流動性の問題です。200円台で損切りの逆指値を入れていればなんの問題も起きていません。

 

滑ったことだけをクローズアップして、システムの問題を上げる人がいますが、損切りの逆指値を入れる値が高すぎたことに問題があったわけです。500円に損切りを入れるということはインしています。

ここは、大事なところ。インしている価格で損切りを入れてたら、流動性がすくなくすべるのは当たり前なのです。その幅が極端だっただけです。

 

怖い怖いという人は、そういったファクトを知らずにいる人がほとんどです。また、もう一つの問題点として日経225オプションが取引できない時間のことがあります。

取引できない時間に、なにか大きなショックが起きればという問題です。これについては、正直解決の方法はありません。

逆指値を入れて、取引できない時間に暴落が起きればそれを受け入れる。防ぎようのないことを考えても意味ありませんから。ただ、過去に1回もその時間に暴落は来ていません。

 

それでも心配ってなら、ヘッジを入れればいいと思います。下側だけコンドルの状態にしてもいいです。しかし、それだけ利益だいぶ減りますよね。

なので、私もヘッジをかけていますがコンドルを応用した形にしています。その上で逆指値で損切りを入れています。逆指値と二段構えにしています。

 

どのようにヘッジしているかというのを知りたいあなたは、下記にご登録いただけたらと思います。簡単なことですが、ほとんどの人はやっていません。しかし、利益とリターンのバランスを考えると適切なポジションになります。

2件のコメント

はじめまして 日経オプションを初めて6ヶ月の初心者です。売りは怖く、コール・プットの単体買いであったため、累計40万円の損失のたため、撤退しようと思っていました、

その時にこのブログを拝見し、売りの知識を深く習得することが必要と知り、もう少し学習しようと思っております。

“どのようにヘッジしているかというのを知りたいあなたは、下記にご登録いただけたらと思います”← 登録はどのようにすればよろしいでしょうか?

宜しくお願い致します。

返信がおそくなり申し訳ございません。

私の場合は、翌月のファープットを買って
リスクヘッジをかけています。

それであれば、1000円程度の下落は、
すぐに決済すれば利益になります。

そこから、もう一度新しく
ポジションを組みなおしています。

他にも、
リスクヘッジの方法はありますが
最も簡単なのは、それになりますね。

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