このページでは、オプションシュミレーターの使い方について解説しています。オプションシュミレーターを使うと損益分岐点が一目瞭になるので、ポジションを組む際に必ずチェックしておきましょう。
私が調べた限りオプションシュミレーターの使い方をちゃんと説明しているサイトや動画が見当たらなかったので今回は特別に記事にしました。
ちなみに、オプションシュミレーターを無料で使える証券会社はSBI証券だけですので、SBIを利用してオプションシュミレーターで損益線をチェックしましょう。では、使い方に入ります。
目次
オプションシュミレーターの使い方
ここからは、オプションシュミレーターの使い方を順番に見ていきます。まずは、ハイパーSBIを開きます。ハイパーSBIを開いた後に、左上のメニューをクリックします。
メニューをクリックした後に、投資ツール⇒オプションシュミレーターをクリックします。すると、新しいページが開きます。
新しいページが開いたら右上の損益線チャートをクリックします。すると、また新しいページを開きます。
新しいページを開くと、ポジション設定をクリックします。
ポジション設定をクリックすると、自分がシュミレーションしたいものを入力していきます。PUT/CALL(先物)、限月、行使価格、売買、枚数、オプション価格を順番に入力して最後に表示をクリック。
表示をクリックすると、損益線が現れます。そして、評価額をクリックして実際の価格がどのような損益になるのか見ていきます。
評価額を押すと、赤線が出てきますのでこれを左右に動かしていきます。見るのは、原指数と損益(満期)、損益(期中)を見ます。満期のところが0になるところが損益分岐点になります。
このケースだとSQ値が19,955円だと±ゼロ。ちなみに、期中の方はその日現在に19,956円だった場合を表しています。2019年8月17日に19,956円まで下落した場合、315,000含み損になるという意味です。
この赤線をどんどん動かして、シュミレーターを使ってシュミレーションしていきます。この図では、最大利益になるのがいくらかというのを表しています。
今回のポジションでは、20,375円が最も利益がでるポジションになっています。このようにして、損益分岐点やSQ値がいくらになれば、どれだけの利益というのが把握できます。
そして、画像は貼っていませんが時間設定をクリックすると日付を変更することができます。すると、期中の金額がどんどん変化していきます。
タイムディケイ(時間的価値)の減少を視覚的に見ることが可能になるので、とても参考になります。是非一度試してみてください。
また、225先物とオプションとの組み合わせにも利用できます。オプションが逆方向に進んでしまったので、リスクヘッジのために先物を保有する場合にもこのシュミレーターが利用できます。
日経225先物のヘッジにオプションを利用している人も多いので、そういった人もオプションシュミレーターを利用すると損益分岐点が一目でわかるのでおススメです。
シュミレーターの使い方まとめ
今回は、日経225オプションをする上で最も重要と言っても過言ではないシュミレーターの使い方について説明しました。
自分がどんなポジションを組もうとしているのか必ず確認してから売買のエントリーをするように習慣つけましょう。オプションでスプレッドを組む場合は、シュミレーターがすべてです。
オプションシュミレーターでしっかりと損益分岐点などを確認していれば、一時的に含み損になったとしてもどこまで我慢して大丈夫なのか。225先物でヘッジした時の損益図がわかるようになります。
しかし、実際にいろんなサイトを見てもオプションシュミレーターを使っているサイトや動画はほとんどありません。SBI証券以外で使えないっていうのが理由の一つですが、多くの人はSBI証券を利用していても使い方がわかっていません。
投資の世界でいろんなツールがありますが、オプションや先物をするのであれば必ず必要なのがオプションシュミレーターと証拠金管理をするSPANシュミレーターです。
SPANシュミレーターは証拠金を管理するためもので、オプションシュミレーターはポジションの損益分岐点を確認して損益図を見える化するためのものだということを意識しておいてください。
オプションシュミレーターとSPANシュミレーターの使い方をマスターしていれば、オプションはそれだけで負けない投資に大きく前進します。この2つは車の両輪のような役割です。
なので、どちらか一方でも欠けるとダメですからしっかりとオプションシュミレーターの使い方はマスターしておきましょう。そうすることで、オプションで負けない投資ができるようになります。
知る限りでは岡三証券も利用可能です。
因みに利用はしてますが、個人的には不満もあります。
それは前日に売買が無いオプションを入れるとエラー表示が出ることです。
最初意味がわからず、電話でサポートに聞くと「前日に一件も売買が成立してないとそうなります」とのことでした。
つまり出来高が殆どないようなATMから遠いITMや、相当離れたOTM、期先のオプションはほぼシュミレーションしたくても出来ないという感じです。売買不成立ならプレミア価格なんて理論値でいいからとりあえず計算しろよ!と思いますが・・・。
ですのでチョット変わったオプションの組み方を検討したいな~という時には全然駄目です。
確率計算の集合サイトに無料のオプションシュミレーションもあるんですが、これは限月は指定できず、SQまで持ち込んだ時の合成ラインとその元になる、オプションラインが表示されます。一応損益分岐点も出ますが、それはあくまでもSQでの損益分岐点になります。
まあどちらも帯に短し襷に長しという感じです。
コメントありがとうございます。
岡三証券は利用したことがなかったので
知りませんでした。情報ありがとうございます。
オプションシュミレーターは、確かに期先は
あまりうまくいかないですね。
ただ当月で、基本的な使い方を知っていれば
かなり役立つと思っています。
例えば、今月であれば
損益分岐点⇒18,430円(18430円未満にならないと勝ち)
最大利益⇒570,000円(19,000円のとき)
通常利益⇒70,000円(19,500円以上)
必要証拠金 120,000円程度
このようなほぼ勝ちという
ポジションを価格を変更して
5セットほどもっています。
もちろん、絶対勝ちはありませんが
オプションシュミレーターがあるからこそ
できる売買だと思っています。
もちろん手計算でもできますが、
シュミレーターがあるからこそ
すぐにエントリーできています。
私にとっては、オプションシュミレーターが
最も重宝しているツールであることは
間違いありません。