両建ての証拠金はどうなるの?

日経225先物TOPIX先物の売買をしていると証拠金の問題は資金管理をするうえで必須になります。そこで、このページは日経225先物とTOPIX先物の両建てをした際の証拠金がどうなるかみていきたいと思います。

日経225先物とTOPIX先物は、もともとレバレッジが効いているものです。わかりやすくするために、まずは日経225先物だけの証拠金、TOPIX先物だけの証拠金を個別で見ていきます。

日経225先物の証拠金はどれくらい?

2019年3月19日現在の日経225先物の売りの証拠金(ラージ1枚)を下記に添付していますので、ご確認ください。

参照:SBI証券

 

こちらの画像を見ていただけるとわかると思いますが、現在、日経225先物のラージ1枚で必要な証拠金は69万円であることがわかります。

ちなみに、日経225先物を21,300円で考えると差金決済でない場合はラージ1枚買うと21,300,000円必要になります。それが、69万円の証拠金で売買できるようになっているのが日経225先物です。

なので、レバレッジでいうと30倍以上ということになります。これが先物取引が危険と言われる理由でもあります。きちんと資金管理をしていれば、本当は先物が特に危険ってことはないんですけどね。

 

TOPIX先物の証拠金はどれくらい?

次に、TOPIX先物の証拠金がどれぐらい必要なのかを見ていきたいと思います。画像を見てください。

参照:SBI証券

TOPIX先物の証拠金は、ラージ1枚で45万円最低必要であることがこちらの画像からわかります。ちなみに、TOPIX先物が差金取引でなく、現物でしか買えかったとしてラージ1枚購入すると、現在1600として、1600万円が必要になります。

TOPIXは日経225先物よりもさらにレバレッジがよく効いていて、35倍ぐらいのレバレッジをかけていることになります。TOPIXの方が価格変動がわかりやすいのに、日経225先物しか売買をしていない人が多いので残念ですね。

 

両建ての証拠金はいくら?

それでは、両建ての証拠金はいくらになるのでしょうか?具体的に見ていきましょう。

日経225先物をラージ1枚売りとTOPIX先物ラージ1枚買いで両建てしています。証拠金を見ると、325,994円になっています。両建てしているので、証拠金が減ってとてもリスクが軽減しています。

証拠金が100%割ってしまったら追証が必要になってきますが、両建てしているとそもそも証拠金が少なく抑えられます。そのため、日経225先物だけ空売りしたりTOPIX先物だけ買いでエントリーしたりするよりもリスクが少ないです。

 

ちなみに、先物が大証に統合される前は日経225先物とTOPIX先物は別々になっていました。そのため、今回のように両建てしたら69万円+45万円=114万円必要でした。しかし、現在は日経225先物とTOPIX先物が相殺されて326,000ほどの証拠金ですむのです。

 

さらに証拠金を少なくする

これまで、日経225先物とTOPIX先物の証拠金。そして、両建てした際の証拠金を見てきました。両建てした際の証拠金はすごく抑えることができることは理解していただけたと思います。

では、さらに証拠金を少なくする方法についてここからはお伝えしていきます。現在の日経225先物とTOPIX先物は一昔前とちがってTOPIX先物を10倍すればいいというものではありません。(昔はそうでした)

 

そのため、日経225先物ラージ1枚とTOPIX先物ラージ1枚では、やや買っている量が異なることになります。計算するとこんな形です。

日経225先物 21300×1000=21,300,000
TOPIX先物  1600×10000=16,000,000

 

これを見てもわかるように、5,300,000円分TOPIX先物の方が少なくなっています。そこで、TOPIX先物の方にミニを3枚追加するのです。すると、証拠金はこうなります。

日経225先物のラージ1枚に対して、TOPIX先物はラージ1枚+ミニ3枚を追加しています。すると、証拠金がただの両建てのときよりもさらに減って、216,000円程度にまで減少します。

 

これだと、仮に日経225先物10枚・TOPIX先物10枚のエントリーをしても証拠金が2,160,000円程度になります。もちろん、含み損も多少は抱えることになるのでギリギリの証拠金で売買するのはとても危険です。

おおよその目安ですが、500万円ほどの証拠金を入れておけばラージ1枚ずつだと安全圏であることがわかると思います。1000万円でラージ2枚、100万円でミニ2枚を目安にしてください。