RSIの使い方/株やFXに使える保ち合いブレイクの先行指標

今回は、私が使うことの多いオシュレーター系の指標のRSI使い方について紹介したいと思います。RSIについては、以前に「RSIのダイバージェンス(逆行)で転換点を見極める方法」という記事を書きました。

それとは違うRSIの使い方をお伝えしていきます。RSIは株でもFXでも仮想通貨でも商品先物など、あらゆるトレードに有効に活用できます。しかも、先行指標として優れています。具体的にみていきましょう。

RSIの使い方

RSIの使い方を解説するのに、わかりやすくするためまずはチャートをご覧いただけたらと思います。

通常、RSIは買われすぎ売られすぎの判断をする指標になります。70を超えたら買われすぎですよ。30を超えたら売られすぎですよっていうのが最も一般的。

そのうえで、前回にもお伝えしたようにダイバージェンス(チャートとRSIの動きが逆行する動き)が発生したら逆張りのチャンスでした。ちょうど、上のラインの状況です。

 

これで十分に使えます。移動平均線やボリンジャーバンドとからめてRSIで大きく利益を上げている人はたくさんいます。ただ、逆張り以外にも先行指標としてRSIは使い方があります。次のチャートを見てください。

日経225のチャートですが、左側が三角保ち合いになっています。実際のローソク足が三角保ち合いになっているのと同じように、下のRSIも三角保ち合いになっています。

ただ、違うところがあります。それは、RSIの方がローソク足1本分ですが先に三角保ち合いをブレイクしています。なので、三角保ち合いがどっちに抜けるか考えたときにRSIを先に見てたら売るか買うか判断できるのです。

 

右側も同じですね。水平レンジになっていますがRSIは一足先にブレイクしています。ローソク足1本分早いだけですが日足だと1日前に判断できることになります

そうなると、三角保ち合いやレンジブレイクのエントリーをするときに参考になりますよね。むしろ、RSIを保ち合いの先行指標として使わない理由がありません。今回は株を見たので次はFXのドル円を見ていきます。

ドル円も同じようにみていきます。水平線のレンジでいったり来たりしている中で、RSIがレンジをブレイクした1本後のローソク足でレンジブレイクしています。

先ほどもいいましたが、わずか1本のローソク足の違いでエントリーできるかどうかに大きく影響します。RSIを保ち合い(レンジ)の方向を見極めるのにすごく役立つことがわかります。

 

今回は、日経225やドル円で検証していますが株やFX、仮想通貨、商品先物を問わずRSIは保ち合いブレイクアウトの先行指標になります。私は、トレードはシンプルにこしたことはないと思っています。

特にテクニカル指標については、移動平均線とRSIがあれば全然勝てます。ボリンジャーバンドを利用したりもしますが、基本はグランビルの法則とRSIでブレイクのタイミングを計ってエントリーしています。

 

エントリーの根拠については、グランビルの法則とRSIのレンジブレイク以外に必要ないかなって思っています。あれもこれもってテクニカル指標を使っても意味がない。

どの指標を見て判断するのかということだけを常に意識していれば、いつ買うかというのは機械的になります。感情よりも機械的にやるほうがトレードは勝てます。

 

だから大手のヘッジファンドもAIで機械学習させて、自動売買しているわけです。個人投資家でもそれは同じで、いつ買うか。いつ売るかが明確になれば、資金管理さえしっかりしてれば勝てるようになります。

RSIで勝てるようになった

ここまでお伝えしてきましたように、RSIは保ち合いブレイクに有効に使えます。先行指標として、ローソク足の1本前にブレイクします。なので、どっちいくのかな?ではなくRSIでブレイクした方にエントリー

ただそれだけで、今まで迷っていたどっちに行くかなっていうことが判断できるようになります。ぜひご参考にしてみてください。

 

私はトレードで勝てるようになったのは、RSIの保ち合いブレイクの使い方をマスターしたことが大きかったです。それまでは、グランビルの法則の1番でエントリーをひたすらしていました。

そのため、保ち合いブレイクはあまり得意ではありませんでした。それがRSIの先行指標を使いだしてからは保ち合いでも勝てるようになってきました。

 

もちろん、以前の記事に書いたRSIのダイバージェンスを見て転換点を取りに行くというやり方の方が値幅がとれるので好きです。しかし、短時間でサクッと勝ちたい場合は保ち合いブレイクはとても優れています。

どちらか片方だけだと勝率が低かったり、値幅がとれなかったりしますが両方ができるようになってからは随分、トレードのストレスが減りました。

 

RSIには2つの使い方があります。レンジブレイクとダイバージェンスです単純に70超えたら売り。30以下だと買いって判断していたら正直まったく使えません。

RSIが使えるか使えないかはあなたの使い方次第です。私は、いつも利用しているテクニカル指標なので売買ルールに組み込んでいます。保ち合いを攻略しようとしているあなたは、ご参考にしてください。