このページは、日経225オプションのIV(インプライドボラティリティ)の数値目安について紹介したいと思います。日経225オプションをやっている人なら、とても重要な内容ですので最後までお付き合いください。
ボラティリティが上昇すると、オプション市場は稼ぎやすい相場になります。逆に、実力でなくたまたま勝っていたような人は相場を退場させられるような大打撃を受ける可能性もある相場です。
そのため、日経225IVを毎日確認しておくことは、オプショントレーダーにとっては必須です。では、数値がどんな目安になるのかついて、このページではお伝えしたいと思います。
目次
IV(インプライドボラティリティ)とは?
IV(インプライドボラティリティ)とは、今後の価格の変動率を予想した指標になります。少しわかりにくいと思いますが、IVの数値が大きいと値動きの幅が大きい状態。IVの数値が小さいと値動きの幅が小さい状態という意味です。
実際に日経225IV先物として、この数値の上下を予測して売買することも可能になります。計算式などは、非常に難しくなっているので特に知る必要はありません。
計算式よりも現在の数値が今後どんな値動きになるのかを予測できる目安になるので、そちらを知っておくことの方が重要になってきます。
また、このIVの大きさが証拠金にも大きく影響しますので、日経225先物や日経225オプショントレーダーにとっては、チェックが必要になる数値です。
IVの数値目安
ここでは、IV(インプライドボラティリティ)の数値を実際のトレードにいかしていくための目安をお伝えします。あくまで、私が目安にしているものです。
停滞市場 | 20%未満 |
普通の状態 | 20%~28%未満 |
あれ相場 | 28%~35%未満 |
大荒れ相場 | 35%以上 |
おおよそ、20~28%が普通の状態。28%以上になると荒れ相場になっています。35%以上になると、大荒れの相場です。ちなみに東日本大震災の時は、70%を超えていました。
逆に20%を切る状態というのは、停滞している状態になります。現在も20%をずっと割っていますが、この状態は力をためている状態ということになります。
ボラティリティが30%以上になると、日経225オプションのプレミアムは大きく上がります。なので、稼ぎやすくなります。ボラティリティが大きくなるということは、不安が増大しているという状況です。
なので、行き過ぎた価格がプレミアムに反映されることが多いのです。そのため、稼ぎやすい状態になっています。ただ、しっかりとロスカットできない人。
資金管理ができていない人というのは、30%以上になったときに吹っ飛んでしまっています。なので、今の相場がどのような状況なのかというのを判断するためにも、日経225IVを毎日チェックするようにしましょう。
IVを利用した売買戦略
IVの数値目安を見て、例えば20%以下の状態が3ヶ月近く続いている。そんな状況の時は、日経225オプションの売りは控えておくといいでしょう。
20%を割る状態は、停滞している状態ですので力を貯めています。そこから動くときは大きく一気に動きます。そうなると、プレミアムの価格は一気に上がります。値段が3倍なんてことはざらにあります。
大きく動いて、プレミアム価格が上がってから売ると大きな利益を上げやすいです。また、エネルギーを貯めている状態で買いで入るというのもオプションとしては、よい戦略の一つになります。
日経225オプションは、買いで勝つ戦略はあまり建てられないのですが、IVが小さい状態が長く続くようであれば、プットオプションの買いやコールオプションの買いを検討してもよいでしょう。
ちなみに、よく言われるギリシャ指標よりもIVの動きとオプションプレミアムの価格の関係をしっかりと観察しておくほうが、売買をするのには実践的です。
デルタは意味や計算はある程度必要になってくるのですが、それ以外のギリシャ指標は別に覚える必要はないように思います。
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