日経225オプションに必勝法はあるの？

日経225オプションは、勝率が非常に高い戦略が存在します。そのため、日経225オプションには必勝法が存在する。そのような思考に陥ってしまう人がいて、時々質問を受けます。

そこで今回は、日経225オプションには必勝法が存在するのかというテーマで記事を書いてみたいと思います。日経225オプションについて興味があるあなたは最後までお付き合いいただけると幸いです。

日経225オプションの必勝法

私は、日経225オプションの取引をするにあたって市販に出ている本やDVDはほぼすべて読みました。100万円のコンサル費用もかけて、手法をいくつも学びました。しかし、必勝法という手法を知りません。

そもそも、投資の世界で必勝法というものは存在しないと私は思っています。投資をする以上、一定数のリスクは存在する。だから必勝法などというものはない。これが基本的な考え方です。

ただ、日経225オプションでおそらくこれが必勝法と言われるものなのだろうなってものが、2つほどあります。一つは、ショートストラングルという戦略です。

現在値より1000円～1500円程度上と下を売っていく戦略です。この手法は、もっともわかり易く簡単に勝つことが可能です。どんなに下手なトレーダーでも勝率80％程度は勝てるでしょう。

そして、もう一つはデルタヘッジというやり方です。これは、オプションと同時に日経225先物を売買して常にデルタを0に近づけておくという手法です。

少し価格が動いたら、日経225先物を買ったり売ったりしてデルタが0に近づくように調整していくものです。このデルタヘッジもショートストラングルと同じで、プロのヘッジファンドなどが利用しており勝率は高いです。

ただ、それが必勝法かと言われると私の答えはNOです。必勝法というからには、100％勝たないといけません。しかし、ショートストラングルもデルタヘッジもどちらも結局のところ暴落に弱いです。

暴落が来たら一気にマイナスになることもあるので、必勝法ではありません。大事なことは、必勝法を探す時点でマインドがダメってことです。

ショートストラングルにしても、デルタヘッジにしても基本的には損切りを常に用意しておくものです。損切りを用意しておき、ここまで下がったらいったん撤退する。

その基準を明確にしておきながら、勝率80％の確率で資金を増やしていくという手法なのです。決して日経225オプションの必勝法というものではありません。

私は、これまでたくさんの投資手法を学んできました。時々、インチキのような投資手法を教えているかたもいらっしゃいますが、基本的には勝てるものを多くの人が教えています。

しかし、大事なことは必勝法などの手法ではなく資金管理です。自分の想定していた動きと逆の動きになったときにどんな立ち回りをするのか。

このことがどんな投資やトレードでも重要なことだと考えています。つ～か、おそらくそれ以上のものはトレードにはありません。うまくいっている時はいいんです。

この手法最高とかって思うのですが、必ず壁にぶち当たるときがやってきます。そこを抜け切れて成長できるかどうかというのは、資金管理にかかっているわけです。

壁にぶつかって資金を全部吹っ飛ばすのか。それとも、最小の損失で切り抜けることができるのか。そこが、投資で勝ち続ける人と負け続ける人の違いです。

投資で勝つ手法っていうのは、正直出尽くしています。本やインターネットを見れば手法は山のように存在します。しかし、それでも負け続ける人が90％なのが相場です。

その理由はなにか。必勝法などの手法に頼ることが原因です。手法は、勝てる手法が1つあれば十分です。デルタヘッジでもショートストラングルでも勝ち続ける人は、ずっと勝ち続けています。

私は、ショートストラングルを変形して使っていますがそれだって100％勝てるものではありません。90％前後の勝率はありますが、それが決して必勝法だとは思いません。

なぜなら、10％の負けるときにすべての資金を失えば意味がないからです。だから、投資で何が一番大切か。それは資金管理なのです。そして、日経225オプションは資金管理がすごくしやすい投資です。

ボラティリティが一気に上がると、損切りにかかることもありますがその時が大きなチャンスになります。ボラが上がれば、利益が増えますから。

ここまでお伝えしたことで、わかっているかとは思いますが結論です。日経225オプションには必勝法はありません。だから、必勝法は探さない。手法よりも大事なこと、資金管理を徹底しましょう。

資金管理を徹底すれば、日経225オプションは勝率が高いトレードなので資金は自然と増えていきます。手法の旅に出てうまくいかなかった私がいうのだから間違いありません。

8年間無敗の手法とうたわれるもので、私は1500万円ぐらい負けたことがあります。そんな私だからこそ言えることがあります。手法は大切じゃない。一番大事なのは、資金管理なのです。