大暴落の仮想通貨/今こそ見つめ直す投資の本質とは?

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1月16日~17日にかけて仮想通貨市場の価格は大暴落しました。この出来事で、これまで仮想通貨の取引をしてきた人たちが一斉にアナウンスしていたことがあります。それは、下がったら買いのチャンスということです。

 

実際に、リップル(XRP)などについては16日のもっとも安い時は50円をつけていたのが19日の現在では180円を超えてきています。しかし、これほど大きく戻ったのはリップルだけで、他の通貨は大きく下げて、少し上げて横ばいという状況です。

 

買増す投資法は危険?

では、本当に下がったら買い増すという手法で勝ち続けることができるのでしょうか?そのことについて、お伝えしたいと思います。そもそも、今回の暴落で仮想通貨の投資家がとった行動は大きくわけて下記の5つです。

①たたき売りした
②ガチホしていた
③下がったときに買い増しした
④一旦損切りして安値で買い枚数を増やした
⑤売りで入った

下にいけばいくほど、投資家としてプロですね。私がとった行動は4でした。ただ、これも投資家としては2流です。本物の投資家は大暴落のときは売りで入ります。それが最も利益が出るからです。

 

私も下がることはチャートでなんとなくわかっていました。なので、メルマガでもお伝えしていました。私は、買うタイミングよりも売るタイミングの方が仮想通貨市場では判断しやすいと思っています。

 

チャートがてき面に反映しているからです。なので、売りで入れるようにもっとマインドを上げていきたいと思っています。ちなみに、今の仮想通貨の市場で勝っている人、おくり人になっている人は正直、買うタイミングだけです。

 

こういった暴落の時は、③の買い増しのチャンスと保有枚数を増やしていくスタイルです。この判断は現状の仮想通貨の市場では間違っていない選択肢の一つです。しかし、この手法というのは実は本当はとても危険です。

 

市場が成熟してくるとただ買い増しすればいいわけではありません。要は、それができるのは上がることが前提の市場だからです。相場というのは多くの場合、買いたいという意図を持った人がいないと下がるものです。

 

これが相場の基本です。重力と同じでリンゴのように落ちていくものなのです。なので、買うパワーというものがなくなれば、買い増しても損をするだけです。そして、いつそうなるかわかりません。

 

つまり、それは仮想通貨のバブルがはじけることを意味します。バブルというのは、はじけた後に初めてわかるものですから、重力どおり下がって来る時がやってくるわけです。そんな時に買増しをしてて生き残れるでしょうか?

 

メルマガやline@をとってみると

私は、日ごろ仮想通貨の情報を得るために仮想通貨の情報を配信している人のメルマガやLINEにいくつか登録しています。しかし、今回の暴落時におくり人になった投資家の発言を見てみると最も大事なことが抜けています

 

ドルコスト平均法だったり、下がったら買い増し、資金がないならガチホなんてものを多くの仮想通貨トレーダーはアナウンスしていました。しかし、これでは残念ながら長く勝ち続ける投資家にはなれません。

 

それは、投資にとっても最も大事な資金管理のルールがないからです。具体的にいうと、サイズの話や損切りのことを一切触れてないのです。株式の世界でよく言われるように、損切できないと勝てない。

 

これがプロの投資家の基本なのです。仮想通貨の中で、これまで億り人になった人というのは単に買うタイミングがよかっただけです。結果論として、うまくいっている。しかし、その手法というのは長く続きません。

 

なぜなら、相場は下がり続けるときもあるからです。仮想通貨の市場のバブルが崩壊すると、しばらくの間は2017年のように上がり続けることはないでしょう。もちろん、通貨の中でも実需に使われているものは上がる可能性があります。

 

しかし、値上がりを期待しただけのものというのは必ず下がります。相場とはそういうものなのです。だから、9割の投資家は負けて10%の投資家だけは勝てるわけなのです。裏情報を受け取ることも確かに大切です。

 

しかし、それ以上に大切なこととして資金を失わないことの方が大事です。この資金管理の基本をマスターしている人以外に、今後の投資で明るい未来はないと言えるのです。

 

もちろん、一時的に大きなお金を稼ぐことはできるかもしれません。しかし、勝ち続けるということで最も大事なのは資金管理とマインドの部分なのです。

 

投資の本質とは?

現在の仮想通貨の市場で勝っている人の特徴として、下がったときに買い増すということをお伝えしました。しかし、株やFXのプロが最もやってはいけないと教えるのが急落時の買増しです。それは、さらなる下落で資金のすべてを失ってしまうからです。

 

現状では、買い増しは市場規模の拡大を前提として行われます。しかし、これがバブル崩壊のように下がり続ける相場になるととても危険です。株やFXの世界と同じように仮想通貨も相場である以上、一定期間下がり続けることもあるわけです。

 

そんな時に、買いだけで入っているととても危険ですよね。損切りできないと危険ですよね。下がったら、ただただ買増す。この行動は、長く勝ち続けることができる投資家の行動ではありません。

 

だから、プロの投資家は損切りを当たり前にできますし、取り返そうという考えは持ちません。毎回、新しいポジションを持ってそこからスタートして上がるか下がるかをするわけです。

 

プロのトレーダーは上がるときに儲けて、暴落の時にもっと儲ける。その前提となるのは資金管理であり損切りになるのです。資金管理や損切りができれば、16日、17日の仮想通貨大暴落のような出来事があってもずっと続けていくことができるのです。