アメリカの10年国債と2年国債の逆イールドが発生しました。NYダウは、その日に800ドルの暴落をしました。ただ、逆イールドが発生したからすぐ暴落かというとこれまではそうではありません。
過去を見ると、逆イールドが発生すると一旦上げてその後に超絶に下げるというのが逆イールドのパターンになります。日本ではあまり報道されていませんが、GEが粉飾決算をしているとの話があり新しい火種になるとアメリカでは言われています。
現在、ドイツ銀行も暴落しています。そして、イギリスのブレグジットも10月にあります。それを踏まえたうえで、NYダウと日経225、ドル円のチャートや今後の見通しを見ていきます。
目次
NYダウの見通し
NYダウも最終的には下げです。悲惨なほどの下げて下げて下げまくる。そんな結末を描いています。ただ、いったんは上がる可能性が高い。だから、そのあたりを考えてチャートを見ます。まずは週足です。
NYダウの週足は、トレンドラインで跳ね返されていることがわかります。最近、毎週言っていますが(笑)それだけ強いトレンドラインで反発しています。
今回は、RSIを表示しています。先行指標であるRSIの赤のトレンドラインが下抜けするのかどうかというところがポイントの一つになります。
下髭がついて買われている理由は、おそらく利下げを期待した投資家が買っているということです。しかし、利下げが行われて材料が出尽くしたら暴落。これが最も確率の高いシナリオです。
チャート的には、三角保ち合いを上に抜けるぐらいの勢いで上げてくるけど史上最高値付近で暴落。このシナリオの可能性が高い。もしくは、三角保ち合いの上にタッチして暴落。このどちらかだと予想しています。
チャート的には、三角保ち合いをどっちに抜けるか見ておくことが大切になってくると思います。もしかしたら、そのまま下抜けという可能性もあります。
トレンドは、下落トレンドに突入しているので本来であればそうなりやすいのですが・・・今回は上げてくると私はみています。次に日足のチャートを見ていきます。
日足で見ると、トレンドラインを一旦した抜けしてちょうどタッチしたところです。空売りのポイントになるタイミングですね。レジサポ反転のタイミングです。
ただ、Wボトムをつけてそこそこ強い買いが入っている状況です。なので、月曜日の動きが大きなポイントになるでしょう。上に行くようであれば、いったん上昇の可能性が高い。
逆に下抜けだと紺色のラインで止まることになるでしょう。まだ、一気に抜けることは考えにくいです。月曜のニューヨークタイムに要注目です。
あと、8月6日以降に注目されている1998年の動きと比較した相対チャートも見ておきましょう。すごく重要なチャートなので、必ず確認しておいてください。
1998年と相関性のある動きをNYダウは現在しています。なので、もう一段の暴落が来てもおかしくはないのかなというのがわかります。あとはタイミングだけですね。
個人的には、利下げとセットの気がしています。なので、22日~24日に行われるジャクソンホール会議が非常に匂いますね。ここで、パウエル議長が利下げを発表するのかどうなのか。
過去には、バーナンキが量的緩和政策を発表したり、ドラギ総裁が金融緩和の発言をしたり、イエレンが利上げの発表をしたりと大きな動きが行われています。
このジャクソンホール会議で何もなければ、9月17日、18日のFRBで利下げが発表されることになるでしょう。そこまでに期待で上げて事実で暴落。これがお決まりのパターンです。まずは、ジャクソンホール会議に注目です。
日経225見通し
ダウの動きが最も重要になりますが、日経225も今週は動きがありそうです。ダウに連れられるだけでなく、日米通商会議が再開されます。
通商会議は、選挙を待ってくれたのでキツイ仕打ちを受ける可能性があります。それを念頭にして、チャートを見ていきたいと思います。
日経の週足は、三角保ち合い。ニュース次第では、一気にした抜けなんてこともあるチャートです。基本的に、移動平均線も下を向いておりチャートも右肩下がりのヘッドアンドショルダー(三尊)を描いています。
上がりそうな予感が一切しないチャートです。紺色のラインでも反発するのかどうか。見極めが難しい状況ですね。完全に下落トレンドに突入しています。
一旦、三角保ち合いの上側までやってくるのかをみておきましょう。上側までやってくれば、空売りという戦略は有効です。一旦、三角保ち合いを上抜けたとしてもニューヨークにつられて下げる。
なので戦略としては、戻り売りになります。戻りが一時的に激しい可能性もありますが・・・それでも、方向は下です。次に、確認のため日足を見ていきましょう。
日足の日経のチャートを見ると、上昇しそうというのがわかります。まずRSIを見るとダブルボトムをつけています。そして、現在の価格帯で何度も下髭を連発しています。
日足の最後は、陰線になっていますが引けは20570円まで上げているので陽線です。まあ、この陽線を見て買うこともないわけですが、一旦は上げというのが直近の見立てです。
なので、日足を見ても戻り売りのタイミングを計るというのが戦略の中心になります。個人的には、NYダウを売りたいなと思います。日経ならオプションでバックスプレッド組むのがベストかなと思います。
ドル円の見通し
ドル円は、下落トレンド真っただ中です。年初のフラッシュクラッシュの値段までつけてきています。週足のチャートを見ていきましょう。
週足のドル円のチャートになります。今週のポイントとしては、紺色のラインを割ってくるかどうか。ここを抜けるようなことがあると一気に100円ぐらいまでいく可能性が高いです。
ただ、紺色ラインはそれなりに固いラインです。なので、少しの反発はあると思います。そのため、今週は上がる見通しを立てています。
ただし、トレンドは下落ですから大きな上昇は期待できない。細かい動きを見るために日足のチャートもみましょう。
ドル円の日足のチャートです。RSIを見てもらうとわかりますが一旦ダブルボトムをつけています。そして、価格も上げてきています。
そのため、週足のところでもお話をしましたが短期的には上げです。しかしそれは、戻り売りのチャンスになります。
今週のまとめ
結論を言うと今週は、少し反発があるのかなと見ています。それは、NYダウも日経もドル円もすべて同じです。全部自律反発ポイントにきているからです。
あくまで、自律反発なのでここで買いに入ることはしません。戻り売りのチャンスをうかがっていくというのが最も戦略的によいと考えています。
また、今週はニュースにも注意を払っておく必要があります。22日~行われるジャクソンホール会議。そして、日米通商会議この2つのニュースはしっかりと確認です。
ボラティリティが高いので、なかなか分析は難しいですが225オプションなどは勝ちやすいトレードが続いています。現在の相場が難しいと感じたらオプションはいいかもしれません。
短期的な買いを狙っていくようなことはせずに、しっかり見極めて戻り売りを狙っていく相場です。株価の大暴落を取りに行ける10年に1度の大チャンスが近づいてきています。
②日経225 戻り売り
③ドル円 戻り売り