太陽光発電の投資については、ブームが去ってかなりの人がもう興味関心がないという状態になっていると思います。しかし、現在でも利回りは出ます。それも、買取り価格が40円の頃と変わりなくでています。
では、いったい太陽光発電投資のブームはなぜ終わっているのか。デメリットはどこにあるのかについてお伝えしていこうと思います。私自身は、太陽光発電投資に批判的なことはなく融資次第だと思っています。
目次
太陽光発電が今も利回りがでる理由
2017年の現在でも、太陽光発電投資が10%以上の利回りで回っているのはソーラパネルの設置費用や機械の値段がどんどん進化してきて安くなっているからです。買取り価格が40円から21円の半額になっても、販売価格が半額になっていれば問題ないですよね。
実際に、現状ではそのようになっています。なので、昔と比べても投資家の中では利回りがでるというのがもっぱらな声になります。不動産投資に比べても空室リスクもないし、ほぼシュミレーション通りの価格でまわっていきます。
では、なぜ一時のブームが去ったのかというと2つ理由があります。一つは、販売価格がどんどん下がっているので業者にうまみがなくなったため、多くの業者が撤退していったということがあります。
ただ、逆を返せば現在残っているような業者は以前に比べて質がいいということが言えます。そして、もう一つのブームが去った理由というのは電力会社の固定買取りがどんどん下がってきていて、国がいつやめてもおかしくない状態だからです。
なので、未来を予見して考えると長く続けられないというのがあるからです。それは、税制で考えて明らかです。平成28年度よりグリーン投資減税がなくなり、平成29年3月に生産性向上設備投資促進税がなくなります。
これまでは、太陽光に投資していた場合はかなり大きな節税になっていました。2つの税制は、即時償却を1000万円まで可能になっていました。そのため、相当な節税効果がありました。しかし、その税の効果も平成29年3月で終わる流れです。
今後は、固定買取り制度そのものがなくなるかもしれない。税制のメリットが減少する。そのようなことから、一時のブームはなくなっています。しかしながら、まだ投資という側面を見ると儲けの幅は利回りで10%以上でるようになっています。
太陽光投資の最大のデメリット
太陽光発電のデメリットというのは、いくつかあります。災害のだったり、盗難だったり施工業者の倒産だったりといったところです。しかし、災害や盗難といった類のものは火災保険と動産保険でカバーできます。
施工業者の倒産についても、新しくメンテナンスをしてくれるところを探せばいいだけなので、大きな問題になりません。もちろん、倒産をされて勝手が変わるのは嫌でしょうから資本金が1億円以上ある。
また、太陽光を昔からやっているところにお願いするなども併せて注意しておく必要があると思います。なので、一般的に言われるこれらのことについて問題になることはほぼないと思います。
また、買取り制度が終わった後をどうするのかという問題はあります。これについては、買取りしてくれないのであれば固定資産税がかかるだけになってしまいます。売れないような土地で太陽光をしていますので、そのリスクは必ずあります。
これについては、太陽光の中でも賃貸のものを選べばいいと思います。なので、ここまでのよく言われるリスクというのはそんなに大きくリスクを背負うということにはならないでしょう。
では、太陽光投資を考える上で最大のデメリットはどこにあるのでしょうか。私は、物価の上昇リスクだと考えています。インフレリスクといってもいいでしょう。なぜ、物価が上がることがリスクになるのでしょうか。
それは、固定買取り制度であるが故にシュミレーション以上の収入は太陽光では見込めません。金額が20年間固定されているということは、その間に物価が上昇したときに大きなリスクになります。
キャッシュで購入している場合は、購入費よりも投資で元がとれますので問題にはなりません。しかし、多くの場合は借入をして太陽光を購入する人が多いと思います。そこで、インフレが起きたらどうなるでしょうか?
当然ですが、金融機関からの金利は上がってしまいます。ローンの支払いをする15年間の間固定であれば問題はないですが、多くの場合は5年固定ぐらいが多くなるでしょう。
すると、5年以内にインフレが起きると6年目から金利が上がるのでキャッシュフローが出なくなってしまいます。すると、そこから先ずっと赤字。あるいはぎりぎりなんてことにもなりかねません。
このリスクはかなりあると思います。日本は現在、大量に現金を刷っています。株価もオリンピックに向けてどんどん上昇しています。不動産も急上昇していますね。
大手企業は、バブル期以上に利益を上げており・・・現状では内部留保をため込んでいますが、やがてはこれが従業員に還元されるときがやってくるでしょう。それぐらい大きな内部留保を大企業はため込んでいます。
ボーナスから始まって、やがては給料も上がってくるでしょう。そうなると、インフレがいっきに起こることが予想されます。なので、日本が今後10年間の間にハイパーインフレになる可能性はかなりあると思います。
20年以上、ずっとデフレの状況が続いているのでインフレがというのは信じがたいかもしれませんが、歴史は繰り返しますのでどこかの段階で必ずインフレがやってくると思います。
太陽光投資を考えると、そこが一番のデメリットになると思います。買取り価格が決まっているというのは、逆にそこが最大のデメリットになるということです。それを注意して投資する必要があると思います。
太陽光投資のデメリットまとめ
太陽光投資には、いくつかのデメリットがあります。私が主に注意が必要だなと思うのは、2つです。電力の買取り制度がなくなった後の出口をきっちりと考えることが1つ目です。
販売業者などは20年後も価格は下がっても買取りが行われると言っていますが、それは信頼できるものではありません。20年も先の電力については誰にもわかりません。革新的なエネルギーができて、太陽光の電力はいらない。
そうなっても誰も責任をとってくれません。そうなると、長年固定資産税だけを払っていかなければならないようになってしまいます。なので、買い方として土地は賃貸のもので投資していく必要がリスク対策になります。
そして、2つ目は最大のリスク・デメリットになります。それは、インフレリスクです。電気の買取り価格が固定になっているために、借入の金利が上がったときに大変なことになります。
15年固定で借入ができるのであれば、今でもかなりおいしい投資になると思います。また、2018年3月までは生産性向上設備投資促進税が残っています。50%は即時償却できますので、節税の側面もまだ残っています。
なので、土地は賃貸で借りることを前提に、インフレのリスクを考え投資していくことが必要になってくると思います。太陽光投資については、もう残りわずかの期間しか残されていないと思います。
投資を検討しているあなたは、太陽光投資のデメリットをしっかりと対策してから購入することでよりリスクを少なく大きく稼げるようになると思います。ご参考にしてください。
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