旧村上ファンドが東芝株を10％保有する理由

このページは、旧村上ファンド（エフィッシモ・キャピタル・マネージメント）が東芝株を約10%保有している理由についてお伝えしていきます。旧村上ファンドのエフィッシモはシンガポールにある会社です。

現在は、村上ファンド時代の代表・村上世彰氏とは関係のない会社になっていますが思考は近いところがあります。そのため、東芝の乗っ取りかと一部では心配されていますよね。

そもそも、東芝は原発の問題で大きな損失をだし不正会計などがあり2部に格下げされることが決定します。しかも、キャッシュがないため上場廃止・倒産という可能性も十分にある会社です。

しかも、東芝については国も絡んでいるので村上ファンドの会社が何をしたいのかわからないといった憶測が流れていますね。私自身は、東芝は怖いので絶対に手を出さない銘柄になりますね。

旧村上ファンドのようなからみがあるのならなおのことです。高値つかみさせられる可能性がかなりあります。ファンドは一気に売り抜けますのでとても素人が買いに行ける銘柄ではないでしょう。

念のため、いつものようにチャートを見てみましょうか。私は、ニュースよりもテクニカル分析を得意としますのでそちらも見てみましょう。

東芝のチャート

東芝のチャート見ているとキレイなチャートになっています。財務や会計の問題。監理ポストに入っていることなどがなければかなり買いの銘柄になっていると思います。チャート的には、いいところです。

このチャートを見ればわかりますが、底値が178円になります。そこからどんどん安値を切り上げていっていますね。RSIも0の付近まできています。なので、チャートを見れば買いですね。

340円を抜けてくるようなことがあれば、本当に強い相場になってくるでしょう。前提条件がなければ買いなんですけどね。私は怖くて買えないというのが素直なところです。

ちなみに、5年スパンでみたところでいくとこちらのチャートになります。東芝のチャートは、5年間のチャートで見ても今はそんなに悪いところではないですね。

これを見てもわかりますが、底値が2016年の1月で直近の安値でも178円とそれを割っていません。今後の動き次第ではWボトムも形成するのかな？そんな動きをしていますね。私にファイナンス知識がなければ買っているかな？そう思えるほど、チャートについてはいいです。

チャートを見れば買いのサインがでていますが、旧村上ファンド（エフィッシモ）はもっと前に購入しています。3月に東芝株の8%ほど購入しています。おそらく買値は200円前後になるでしょう。

そのため、高値の340円をつけた辺りで売り抜けていてもおかしくないのですが、逆に買い増しをしています。そのことから、東芝を乗っ取ろうとしているなどと言われるのです。

しかし、おそらく意図はことなります。「生涯投資家」の書籍を発売した村上ファンド時代の社長・村上世彰さんはインタビューで、半導体子会社を売却を考えると今の東芝の価格は安いと発言しています。

半導体事業は、1兆円とも2兆円とも売却価格が言われています。だから、キャッシュが一時的に増えるので貸借対照表がよくなる。なので、今の株価は安いと発言しています。

連絡をとったりはしていないが、元社員たちの考えていることはわかるともインタビューでこたえています。この発言からするに、旧村上ファンドのエフィッシモは東芝を乗っ取る気はない。

高くなったところで売却しようと思っているはずです。ただ、株価は上がる可能性があります。四半期の決算がよくなりますからね。

ただ、この試行はプロでないととても危険です。半導体事業が1兆・2兆で売却でき、キャッシュがあったとしてもすぐにそのお金は原発関連の賠償で消えていくと思われるからです。

ここのあたりをどのようにファンドの人たちは、どのように考えているのか気になるところですね。チャートだけを見ると買いなんですけどね。上場廃止になると紙切れになってしまいます。

そのことも考えておかなければなりません。私は投機的になるので東芝は絶対に買いませんけど、もし買おうかなって思っているとしたら必ず損切りポイントをおいて買うことをおススメします。

私なら、損切りポイントは220円に置くか177円に置くかといったところですね。177円に置くと、ちょっとサイズが大きくなってしまうので注意が必要になりますね。

特に東芝の場合は、リスクがありますのでそこを考慮すると旧村上ファンドがからんでいますので損切りは220円になるでしょう。まあ、あえて今ブル相場形成している日本株で東芝を選定する必要はないと思います。