このページは、グランビルの法則で勝てるインジケーター設定について紹介しています。グランビルの法則は使えないと思っているあなたは最後までお読みいただけたらと思います。
そもそもグランビルの法則とは、ジョセフ・グランビルが編み出したエントリー手法です。とてもシンプルで、エントリー手法は「グランビルの法則」だけでいいと断言できるほど再現性の高い法則です。
ちなみにグランビルの法則は株式投資、FX、仮想通貨のどのトレードでも利用できます。まずは、具体的にグランビルの法則がどのようなものなのか見ていき、その後に私が設定しているインジケーター(移動平均線等)をご紹介します。
目次
グランビルの法則8つのパターン
参照:https://www.universalpage.org/granville
グランビルの法則は、上記の画像にあるとおり8種類あるエントリーパターンになります。わかりやすいように、チャートを使って具体的に説明していきます。
グランビル1番
グランビル1番はずっと下落しておりそこから、移動平均線を上に抜けたタイミングでエントリーするというものになります。転換点を狙うエントリーです。具体的なチャートを見ていきましょう。
参照:https://invst.ly/bekm5
下落トレンドからの転換点を狙って買いエントリーがグランビルの法則1番になります。移動平均線を上抜けた後に一気に値上がりしていますよね。
私は、このグランビルの法則1番と空売りの5番が得意なんですが欠点もあります。それは、下落トレンドのところからの立ち上がりを狙うので勝率が低いという点です。
トレンドは、継続する性質があるので少し立ち上がったところから移動平均線を上抜けたと思ってエントリーしても、移動平均線で跳ね返されて下落するということも多いです。
移動平均線だけの利用だと、勝率は30%~50%といったところです。そのかわり、値幅がとれるのがこのグランビル1番になります。
なので、辛目に考えて勝率30%でも勝てるように資金管理をしておく必要があるのがグランビルの法則1番になります。
値幅がとれる
損切り幅が狭い
●デメリット
勝率が低い
グランビル2番
グランビルの法則2番は、上昇中に急落して移動平均線を割っていき、再び上昇して移動平均線を上抜けしていく法則になります。具体的なチャートを見ていきましょう。
参照:https://invst.ly/bekra
グランビルの法則2番は、よく言われる押し目の買いです。上昇トレンドの中で、移動平均線を一気に下落した後に一気に上昇するのため、グランビル5番と見分けが難しいところがあります。
グランビル5番を狙う場合は、グランビル2番になってはいけないのできっちり建値に逆指値を入れておくなどの対策をしておく必要があるでしょう。
いろんなサイトで、グランビル法則2番が最強だというようなことが書かれていますがもちろん欠点もあります。欠点としては、値幅があまりとれないというところがあります。
逆にメリットとしては、勝率が高いところです。上昇トレンドの中で、上昇方向にエントリーするので勝率が高くなるというのが最大のメリットです。
エントリーポイントとしては、移動平均線を急激に割った後に移動平均線を急激に上抜けたタイミングで、エントリーになります。
勝率が高い
●デメリット
値幅があまりとれない
グランビル3番
グランビルの法則3番は、上昇トレンドの中で移動平均線にタッチしてから上昇する法則です。エントリータイミングは、移動平均線に跳ね返されたところになります。チャートを見ていきましょう。
参照:https://invst.ly/bekyf
移動平均線にタッチしたところからエントリーするのがグランビルの法則3番です。買い増しをするような時に使います。メリットとしては、トレンド方向と同じ向きでエントリーするので勝率が高いです。
逆に、グランビルの法則3番にも欠点があります。欠点は値幅があまりとれない。エントリーのタイミングがちょっと難しい。
日足レベルであれば、エントリーに迷うことはあまりないのですが、時間足が短くなると判断を短期間でしなければならないので遅れてしまいがちです。メリットとしては、損切り幅が小さくてすむという点があります。
あくまで個人的な意見ですが、グランビルの法則は3番が一番使いにくいかなと思っています。買い増しをするのには利用できますが、新規の場合はエントリーがピンポイントなので難しいと思います。
勝率が高い
●デメリット
値幅があまりとれない
エントリータイミングが難しい
グランビル4番
グランビルの法則の4番は、移動平均線と価格の乖離をとっていくエントリーになります。まずは、チャートを見ていきましょう。
参照:https://invst.ly/bel75
2019年のフラッシュクラッシュのタイミングのチャートですが、移動平均線と乖離したところを狙うのがグランビルの法則4番になります。ローソク足は移動平均線から離れたら戻る性質があります。
なので、移動平均線とローソク足が大きく離れたらチャンスになります。これは、価格がオーバーシュートしているので戻りを短時間にとれます。そのため、短期間で大きな利益をとれるというメリットがあります。
もちろん、グランビルの法則4番もメリットだけでなく欠点もあります。欠点としては、どこで下げ止まるかわからないというところです。
グランビルの法則4番や8番をエントリータイミングにしている人は、フィボナッチ系列を多用して損切りしながら最終的には利益になるように資金管理をしています。
グランビルの法則4番は、逆張り中の逆張りなので心理的に怖いところがあるので初心者には向いていないというところがあります。
利幅が大きい
短期間で利益がでる
●デメリット
心理的に怖い
エントリータイミングが難しい
資金管理が難しい
グランビルの法則の5番~8番については、グランビルの法則1番~4番までの逆になるだけで、まったく同じことなので説明は割砕します。
勝てるインジケーター設定
グランビルの法則のインジケーター設定ですが、こちらはとても簡単です。移動平均線(SMA)は、20に設定すればいいでしょう。
なぜ、移動平均線は20がいいかというと20を利用している人が多いからです。みんなが利用しているということは、同じタイミングで買う人がいるので有効になりやすくなります。
みんなが使っている移動平均線だから、グランビルの法則が有効になるとも言えます。なので、移動平均線は20です。アメリカ株を取引する場合は、50を利用している人が多いので、50のMAを利用してもよいでしょう。
インジケーターは、移動平均線だけでも大丈夫です。グランビルの法則と移動平均線だけでも勝てます。ただ、よりだましを少なくするためにはオシュレーター系のインジケーターを入れるとなおよいでしょう。
オシュレーター系のインジケーターを入れるのであれば、MACDやRSI、ストキャスティクスなど自分好みのものを利用してください。
グランビルの法則が使えない?
グランビルの法則は、ここまで見てきたように有効です。むしろ、エントリーポイントはグランビルの法則だけで十分だと思います。
ただ、グランビルの法則も4つあります。だから、そのメリットデメリットを知らないで使ってしまうと結果的にうまくいかないことになります。
例えば、グランビル1番だと勝率が低いけど値幅はとれる。そのことを知らずにグランビル1番でエントリーすると、負ける方が多いので使えないって思ってしまいます。
そして、グランビルの法則を利用する上でダマシが少なくするためには時間足が重要になってきます。日足だと、グランビルの1番でもかなり勝率は高くなります。
逆に、5分足や15分足のように時間軸が小さくなれば、グランビルの法則もダマシが多くなり勝率が大きく下がってしまいます。
元々、ジョセフ・グランビルは200日の移動平均線を利用して、この法則を編み出していますので時間軸は長いほうが効果が発揮されるわけです。
そのことを知らずに、グランビルの法則がいいらしいというだけで利用しても絶対にうまくいかない。グランビルの法則が使えないって言っている人はそれが原因だと思います。
この法則を使ってみたいです。